菅原文太さんのスピーチ 全文(2014年11月1日)

こんにちは。
沖縄は、何度来ても気持ちがいいね。
カートに乗って、楽をさしてもらったけど、80過ぎたんで、さっきの2人みたいに走れないよ。
30年前なら、あの倍くらいのスピードで走ったけどね。

今日は、自分から立候補して、ピッチャー交代、知事交代、ということで押し掛けてきました。

プロでない私が言うんだから、あてになるのかならないのかは分かりませんけど、政治の役割はふたつあります。

ひとつは、国民を飢えさせないこと、安全な食べ物を食べさせること。

もう一つは、これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!

私が小学校の頃、戦国少年でした。小学校、なんでゲートルを巻いて、戦闘帽を被って、竹槍持たされたのか、今振り返ると、本当に笑止千万です。
もう二度と、ああいう経験は子どもたちに、子どもたちだけじゃない、大学生も雨のなかを、大勢の将来大事な大学生が戦地へ運ばれて、半数が帰ってこなかった。

今の政府と、本土の政府ですよ、仲井眞知事は、まさに戦争が起きること、戦争をすることを前提に、沖縄を考えていた。
前知事は、今、最も危険な政権と手を結んだ。
沖縄の人々を裏切り、公約を反故にして、辺野古を売り渡した。(そうだ!の声)

古い映画だけど、『仁義なき戦い』に、その流れに言うと、『仁義なき戦い』の裏切り者の山守、覚えてらっしゃらない方もいるかな?(覚えてるよ!の声)
憶えてるか。
映画の最後で、「山守さん、弾はまだ残っとるがよ。一発残っとるがよ。」というセリフをぶつけた。
その伝でいくと、「仲井眞さん、弾はまだ一発残っとるがよ。」 と、ぶつけてやりたい。

沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も空気も風も、すべて国家のものではありません。
そこに住んでいる人たちのものです。辺野古もしかり!
勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ。

まあそうは言っても、アメリカにも、良心厚い人々はいます。中国にもいる。韓国にもいる。その良心ある人々は、国が違え、同じ人間だ。
みな、手を結び合おうよ。

翁長さんは、きっと、そのことを、実行してくれると信じてる。
今日来てるみなさんも、そのことを、肝に銘じて実行してください。
それができない人は、沖縄から、日本から、去ってもらおう。

はなはだ短いけど、終わり。

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